お酒に強い人、弱い人がいるのはなぜ?

お酒の席が増える季節になりました。
どれほど飲んでも顔色を変えずに平気な人もいれば、ほんの少しで
顔が真っ赤になる人もいます。この「お酒に強い、弱い」違いは
何なのでしょうか?
■ 胃のむかつきや頭痛の原因は「アセトアルデヒド」
体内に入ったアルコールは、肝臓で「アセトアルデヒド」という有害物質に分解され
それを「アセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH2)」が、酢酸に分解、さらに炭酸ガスと
水に分解して排出する仕組み。

■ 日本人はお酒に弱い人種
この「アセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH2)」の活性が弱いか
欠けていると、アセトアルデヒドが貯まりやすく、「お酒に弱い
体質」になります。
なんと日本人の約44%は、ALDH2を持たないか、その働きが弱く、アセトアルデヒドが
貯まりやすいのです。
ALDH2が欠けている人はいくら訓練してもお酒に強くなることはありません。
そもそも体内に分解酵素を持っていないのですから、「飲み続けても強くなることは
ない」のです。無理強いするのは避けた方が良いでしょう。
アルコールは、それぞれが美味しいと思える範囲で楽しく飲みましょう。